始めたきっかけ - ネットショップ開業・経営の記録

始めたきっかけ

脱サラといえばベンチャー企業でも始めるかの如く聞こえるかもしれませんが、私の場合は脱サラが必然で、選択肢はもしかすると個人事業のネットショップしかなかったのかもしれません。というのも会社時代に大手企業とプロジェクトを組んでいましたが、酷い時間環境での仕事が延々続き、管理職でもあったことから顧客の感情的クレームを幾度となく受け、上長から次から次へと丸投げされる事務仕事をこなすのが精いっぱいになっていました。気がつけば身も心もズタズタで起き上がれない日が突然やってきたのです。

勘の鋭い人なら「うつ病?」と気づくかもしれませんが、まさにその通りでした。2年間の休職の末、治癒していないとのことで仕方なく退職をしました。退職したのは3月末でしたが、実は前年9月頃からネットショップの準備を進めていました。というより、心のどこかで退職するかもと悟っていたからこそ、逃げ道を自然と模索し始めていたのかもしれません。

それまでの仕事

私の前職は電子回路開発を行う国内メーカのサラリーマンエンジニアでした。大学を出るまで経済のことなどにも目を向けることは無く、経済理論などというのは自分の頭の中で勝手に想像している程度でした。ただ、どうもお金に対する執着心だけは強い感じで、趣味のものをいかに安く手に入れるかにこだわったり、自分の車をあえて個人売買することで上級車に乗り換えたりしていました。

前職では開発業務がプロジェクト体制だったため、技術開発から資材調達、プレゼンテーションを含む営業活動、原価試算やコストダウン、製品評価の仕事、さらには試作品の顧客クレーム対応など物を作って売って、アフターケアまでを経験してきたことが大変役立ったと思っています。

さらに管理職という立場を経験したことで、会社の利益を圧迫する要因を色々と実体験したこともネットショップ経営に役立ちました。業務の分け隔てなく「合理化」ということが非常に大切であることも理解していました。

ホームページとのかかわり

ネットショップはホームページがお客様との極めて大事な接点となる場所です。実店舗でいえば、その売り場であるわけです。私個人は趣味を紹介するホームページやブログをいくつか管理していたことで、ホームページのカスタマイズ等には抵抗が無く、綺麗なページをみつけるとソースコードを探って知識を蓄えていました。

また、仕入れに役立ったのが趣味の一つであるアマチュア無線で多くの海外のアマチュア無線家と片言の英語で交信したり、関連のチャットで言葉をかわしたりしたことで、海外とのやり取りにあまり抵抗が無かったことです。仕入れの交渉は電話ではなく電子メールでのやり取りですから辞書をひく時間があり、インターネットの普及にも感謝しています。

一方大きな不安もありました。それは大手企業や老舗と全く同じ土俵で競う(競うという言葉が適切かどうかは微妙ですが...)ことができるのかどうか、ということでした。インターネット上のホームページあるいはサイトと言われているものは、銀座の一等地などという立地条件にあてはまる要素が無いのが事実です。但しそれを逆手に取ると、物理的な距離というものを無視つまり日本中の人が送料のことを除けば平等買い物をすることが可能ということです。その点が不安解消の一助になったことも確かです。とはいうものの知名度つまりブランディングの点では非常に不利であることは確かでした。それをいかに克服するかが大きな山となったのです。

> 何を販売する?